愛していましたそれが 遺言です


これを貴方が読んでいるという事は、僕はこの世から居なくなったという事ですね。
つまり、これは遺書になるのでしょうね。
嗚呼。こんなものを貴方に向けて書くなんて思ってもいませんでした。

僕が死んだとき、貴方はどう感じましたか?
悲しかったですか?絶望しましたか?もしかしたら、嬉しかったのでしょうか?
僕が棺に入ったとき、貴方は涙を流してくれましたか?
血で汚れた僕の為に、綺麗な涙を流してくれましたか?
それとも、冷たい目で僕を見下ろしていましたか?

こうして、こんなものを書いていると、色々な事を思い出してしまいます。
いつもの、何気ない日常の生活。
軍での、機械的な事務作業。
友達との、世間話。
そして…貴方。
気が付けば、いつも一緒でしたね。
色々と思い起こせば、必ずと言っても過言では無いほど、貴方が思い浮かんできます。
その度貴方は、僕に笑顔を見せてくれましたね。
残念ながら、もう見ることは叶わないのですが。


さて、無駄な事をつらつらと書いていても、読むのが面倒になるだけだと思うので、言いたいことだけすっぱりと書いてしまいましょう。


どれだけ書こうと、残しておきたい言葉はたった一言だけなんですよ。
いつも、貴方は僕に「愛している」と言ってくれましたね。
その度、僕は適当にあしらっていたけれど、本当はとても嬉しかったんですよ。
嘘だと思ってますか?
本当の話ですよ。
もう何が言いたかったか…解りましたか?

いつもありがとうございました。
何も出来ずに死んでしまった僕を許してください。
























































僕も貴方を愛していました。

























































それだけが、僕の遺言なのです。

THE END


極卒よりあの人へ。さて、誰宛でしょう?
相手は想像にお任せします。
短いな〜。まっいいか。
ここまで読んでくださりありがとうございました。
至極の感謝。




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